長年のマネジメント業を通じて、強く感じることがあります。
結果が出にくい環境、成長しない人には共通点があります。
それは、使う言葉が後ろ向きだということです。
「疲れた」「もうダメだ」「どうせ無理」「自分なんかできない」
こうした言葉を、私たちはつい口にしてしまいます。
もちろん、誰しも疲れる日もあります。うまくいかない日もあります。
だから「弱音を吐いてはいけない」という話ではありません。
ただ、一つだけ気をつけたいことがあります。
それは、脳は自分が使った言葉の影響を強く受けるということです。
脳科学の考え方でも、人間の脳は繰り返し入ってくる情報を「重要なもの」として扱うと言われています。
つまり、「どうせ無理」を何度も言えば、脳は“無理な理由”を探し始めます。
「疲れた」と言い続ければ、脳は“疲れている証拠”ばかりを集めます。
「自分はダメだ」と思い続ければ、できている部分よりも、できていない部分ばかりが目に入るようになります。
しかし――
現実を冷静に分析してみると、できたこともあります。
昨日より前に進んでいる部分もあります。
それでもネガティブな言葉を繰り返していると、その事実さえ見えなくなってしまうのです。
これは本当にもったいないことだと私は考えるのです。
私はこれまで何千人という受験生と出会ってきました。
その中で何度も見てきたことがあります。
素質があるにもかかわらず結果が出なかった人が、言葉の使い方を変えたことで大きく成長する姿です。
例えば、同じ「できない」でも、
・「無理です」ではなく「まだ今はできないだけ」
・「わからない」ではなく「今から1時間以内で覚えます」
・「疲れた」ではなく「今日はここまでよくやった」
こうした言葉の言い換えが、思考を少しずつ変えていきます。
そして思考が変わると、行動が変わり、結果が変わっていきます。
今でも鮮明に覚えている生徒がいます。
その子も最初はずっと「どうせ無理」と言っていました。
ただ、日々のやり取りを重ねる中で、少しずつ言葉が変わっていきました。
「今日は、ここが収穫でした」「前よりもここができるようになりました」
たったそれだけの変化です。
しかし、それを記録し、一緒に確認していくだけで、勉強への向き合い方は明らかに変わっていきました。
能力が急に上がったわけではありません。
言葉が変わり、努力の継続性が変わったのです。
だから私は自信を持って生徒たちに伝えています。
勉強は「才能」ではなく「習慣」だと。
そして習慣は「毎日の言葉や行動」から作られます。
今日から一つだけ意識してみてください。
「どうせ無理」と言いそうになったら、「どうしたらできるだろう」に変えてみる。
たったそれだけです。
言葉は無料です。しかし人生への影響は決して無料ではありません。
ここまでは、先週の個別相談会ある保護者様とのやり取り内容でもありました_(_^_)_
追記、長くなりますが、もう一つ大切なことがあります。
それは、その言葉を共有できる相手の存在です。(前回メッセージの内容にも繋がりますが)
人は一人で頑張るよりも「前進しているじゃないか」「次はこうしてみよう」
そんな言葉を返してくれる人がいることで、さらに成長していきます。
だから私は、勉強においても人生においても、環境や人間関係を軽視していません。
逆に、どれだけ前向きな言葉を口にしていても、
相性の悪い人との表面的な関係だけでは、その効果は限定的かもしれません。
私にも経験がありました。
先輩に「頑張れ」と言われても、「それ、あなたには言われたくない」と感じたこと(笑)
人は言葉によって育ちます。
そして、その言葉を受け止めてくれる相手によって、さらに何倍もの効果になります。
今日、あなたが自分にかける一言が、半年後の自分をつくっています。
そして、あなたの言葉を受け止めてくれる誰かとの出会いが、
一年後、三年後、十年後の人生を大きく変えているのかもしれません。
本当に人生というものは不思議で面白いものです。
ネット上には無料で学べる教材やノウハウが溢れている時代です。
それにもかかわらず、毎日のように教室へ足を運んでくれる人たち。
遠方から時間をかけて通ってくださるご家庭。
その期待やご縁の重さを、私は決して当たり前だとは思っていません。
だからこそ、一人ひとりを良い流れへ導きたい。
今週も前進していきましょう。