なぜ同じことを言っても届かないのか。正論だけでは人は動かない。

~今回は賛否が分かれる話かもしれませんが、あえて直球で書いてみます~

 

私は長年、人をマネジメントする仕事に携わってきました。
その中で一つだけ、確信していることがあります。
それは、正論だけでは人は動かない。ということです。
 ・成功している人のやり方を真似た方がいい。
 ・勉強した方がいい。
 ・スマホばかり触らない方がいい。
どれも正しい話です。
そして多くの人は「そんなことは分かっている」と言います。
しかし現実には、分かっていても行動できません。
私はこれまで何度も、
「なぜやらないんだ」と叱られる場面を見てきました。
さらに厄介なのは、正論を重ねれば重ねるほど、かえって心を閉ざしてしまう人がいることです。
 ・リーダーが熱心に語るほど反発する。
 ・親が必死になるほど聞かなくなる。
 ・先生が本気で伝えるほど距離ができる。
感情論ではありません。
実際によく起こることです。
偉そうに書いている私自身も、リーダー・親として同じ経験をしてきました。
ところが、私が何度言っても変わらなかったことを、別の人が一言伝えただけで部下や息子が変わったことがあります。
そのとき改めて感じました。
人は「何を言われるか」だけでなく「誰に言われるか」が大きいということです。
そこで出てくるのが「相性」です。
上司と部下、親と子ども、先生と生徒。
きれいごとではなく、相性は確実に存在します。
学習指導でも同じです。
例えば昨日「群数列」の質問を何人もの生徒から受けました。
正直、この単元だけなら医学部生講師の方が私より説明が上手かもしれません。
それでも「年老いた先生の説明の方が分かる」と言う生徒がいます。
一方で「医学部生の先生の方が理解できる」という生徒もいます。
どちらが優れているという話ではありません。
同じ説明でも伝える相手によって受信側の受け止め方が違うのです。

 

ここからが伝えたいこと、今回の本題です。
関係性がうまく築けていない状態では、どれほど正しいことを伝えても成果につながりにくい。
場合によっては逆効果になることさえあるということです。
そんな状態では、せっかくの学びも効果的ではありません。
もちろん私は、すぐに「合わない」と判断するつもりはありません。
必要であれば、こちらも歩み寄ります。
それでも状況が変わらないことがあります。
努力を重ねても、お互いに苦しくなってしまうことがあります。
そこまで来たら、無理に関係を続けることが最善とは限りません。
私は、自分の指導や考え方が全ての人に合うとは思っていません。
合わない人がいるのは当然です。
すべての人に自分の指導法が通用するわけではありません。
誤解してほしくないのは、これは「見捨てる」という話ではないということです。
むしろ逆です。
力を発揮しにくい場所に居続ける方が、本人にとって大きな損失になることがあります。
だから私は「自分が伸びやすい場所を探すことも大切な選択だ」と考えています。
実際、
 ・学校が変わったら成績が伸びた。
 ・指導者が変わったら意欲が出た。
・所属する集団が変わったら大きく成長した。
そんな例は珍しくありません。
スポーツでも、勉強でも、社会でもよく見られることです。
ただし、一つだけ勘違いしてはいけません。
「合わない」と「やらない」は別問題です。
どこへ行ってもやらない。
誰が言っても動かない。
それは相性ではなく、本人が向き合うべき課題です。
結論ですが、適切な人や場所との出会いによって、大きく変わる人がいるのも事実です。
結局のところ、
教育も子育てもマネジメントも、正論だけで成り立つものではありません。
私は正論を大切にしています。
しかし同時に、正論だけでは人は動かないという現実も大切にしています。
私の結論はシンプルです。
人を無理に変えようとするより、その人が力を発揮できる場所を見つける。
その視点を持つことも、上に立つ者や人生の先輩の大切な役目ではないでしょうか。
人生で最も貴重な資産は時間です。
だからこそ、努力の方向性だけでなく、誰と関わり、どこで頑張るかも大切にしたいものです。
ゆえに、K-NEXTも全ての人に合う塾だとは思っていません。
しかし、来てくださっている皆さんには、この場所が少しでも実力を伸ばす場所になってほしいと願っています。
今週も、生徒たちの成長のために全力で向き合っていきます。

ContactCONTACTお問い合わせ

無料体験実施中!

きめ細やかな面倒見で、
成績だけでなく学ぶ姿勢も変えていきます。
ぜひ一度、
面談や体験授業でその違いをご体感ください。